第24回 府中文化村

「山岡先生料理教室

―おやじが作るごはん―」

 

【2016年05月15日開催】

今回の文化村はなんと、初の料理教室企画を実施致しました。

その記念すべき第一弾講師として株式会社麦の和食部統括料理長として、京王井の頭線吉祥寺駅近く、井の頭公園を一望できる隠れ家的和食店『金の猿』にて腕をふるい、この度5月で退任した山岡芳朗先生に「おやじが作るごはん」というテーマで開講しました。

実際に鯵を卸す技法やだしの取り方など実習形式で料理を学びそしておいしく食するという貴重な経験でした。

 

【献立】

①お刺身(鰆・鯛・鯵)

②煮物 地鶏と根菜類の田舎煮

③出汁巻き玉子

④炊き込みご飯(筍御飯)

⑤味噌汁(粗出汁で作る味噌汁)

 

上記献立のうち、鯵の三枚卸し・出汁巻き玉子について実際に体験し、料理人山岡先生ならではの食材ポイントなどを教わりました。

卸した鯵は実際にお皿に盛りつける訳ですが、こちらもセンスが問われるものでした。普段からお料理をしている方々は当たり前のことでも少しのヒントや根本的な料理手順の理由などを知ることで全く違うように変わるそうです。

男性陣は趣味や日頃から料理をする方もいらっしゃいましたが、筆者(村長)を含め、多数が初心者で鯵を「美味しく食べること」はできても「美味しく卸すこと」は難業でした。

 

全体的にみなさまのご協力のもと、大満足・大好評のうちに終了することができました。

何よりケガなく楽しんで教室ができたことが何よりの成功だと思います。

 

*これは余談になりますが、今回の講師である山岡先生とこの企画に至った経緯は今の親御さんたちの家庭料理離れを懸念する先生のお話を聞いたことでした。

というのも、山岡先生の料理の師匠は『母親』だそうです。家庭で毎日料理を作ってくれる、一見当たり前にもみえるこのことが料理人の山岡先生には非常に大切なことだといいます。

高級料理も三日三晩食べれば飽きるが、親御さんが毎日作る家庭ご飯は言葉通り毎日食べても飽きない愛情ある料理だと。

だからこそ最近、親御さんが夜家に居ない、または昼どこかへ行っている状況で子どもに食べさせる食事はファーストフードのポテトやパン、お金をおいておきそうしたものを買って食べさせることが増えているのではないか。

ちゃんと愛情込めてご飯を作り食べさせてあげる、お味噌汁も一から作れば栄養は桁外れに違いが出てくる。

家族で一緒にご飯を食べればコミュニケーションもとれる。

現代の家庭には少しずつ、こうした家族ご飯の経験が薄れているのが現実なのかもしれません。

それは、そうした経験をしなかった子どもが親になったとき、その子どもにもそうした経験をさせてあげれないということに繋がります。

そんな機会が訪れてしまうのならば、料理教室開講も非常に有意義になるのではないかと感じました。

 

是非今後も料理教室開催したいと思います。

ご希望の食材やご希望のメニューなど何かありましたらお気軽にご連絡下さい。

また、山岡先生が5月まで料理を振る舞っていた吉祥寺駅近くの「金の猿」はテレビ東京の人気番組『アド街ック天国』にもランクインしていました。(放送回Webサイトはこちら

もしお時間のある方は井の頭公園を一望できるこちらのお店にも足を運んでみてはいかがでしょうか。